[ツイート備忘録] 中央銀行主義の時代:株式と金銀のバブルは時間差
重要ツイートをアーカイブ化しておくページです。
バブル議論の起点となったツイート
ゴールド月足https://t.co/LU8YmUPQx8
頭ヘンなのと言われそうですが、ゴールドはまだ初動です。最終的には8000ドルくらいまで行くと考えています。ですのでそろそろ始まる調整の後に「終わった感」漂ったときこそ絶好のチャンス。数十年に一度の歴史的バブルが本格化していきます。 pic.twitter.com/yZBkXjAy2W
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 7, 2020
総論:バブル化の背景
大きな背景はコロナショックが加速する世界史的変化です。
世界経済はもはや資本主義(capitalism)とは言えません。本質的な意味での自由競争など存在しないからです。リーマンショック以後は官製相場と自由主義経済のハイブリッドで、中央銀行主義(central-bankism)とでも呼ぶべき状態です。
バブル崩壊後は大衆の慰撫が始まります。所得格差を少しでも埋めるべく社会主義的な経済体制にシフトしていくでしょう(日米欧の諸国家がCCPのごとき専制的人治国家を目指すとは思いませんが、中央からの強制が横行する社会になるのは確実です)。
中央銀行主義社会では、ゾンビ化した企業や不良債権を解消する代わりに、中銀が金融緩和して経済へのダメージを回避するのがノームですが、今般コロナ禍によって反緊縮=財政出動拡大というファクターが加上されました。
金銀のバブルに関しては、QEに加えて歴史的低金利(ゼロ金利、マイナス金利)の常態化とその限界があります。”日本化” したくない世界経済は、QE環境下でのインフレをある程度歓迎します。
しかし、米中対立によって経済のブロック化が進んでいくと、「世界の工場」が操業停止するようなもので、好ましからざるインフレが昂じる恐れがあります(中国とその傀儡国家群という最大のデフレ輸出圧力が減退し、欧米日の経済にインフレバイアスがかかる)。
この長期趨勢を先取りする債券・株式市場には9000兆円もの投資可能資金がうごめいています。その数%が殺到するだけでも、市場規模の小さな金銀は高騰せざるを得ないでしょう。
参考記事
以下は良記事なので紹介します。
マイナス金利で溢れ出したマネーが、買える資産は何でも買っているのが実情。金利のつかないゴールドに金利のハンデがなくなったのは歴史的変化。
市場観測 – 東洋経済オンライン https://t.co/pxuUhkiQlT #東洋経済オンライン @Toyokeizaiより
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 14, 2020
シュンペーターの経済学的・社会学的洞察
お盆でヒマのある人はシュンペーターを読みましょう(読みにくいけど)。競馬予想家と経済学者は外すのが仕事ですが、この人は唯一の例外。「資本主義はその成功故に滅び、社会主義化する」と半世紀以上前に予言しました。リーマン以降のアメリカを見てください。図星でしょう。
⇛— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
⇛といってもシュンペーターは社会主義者じゃないです。結論だけマルクスと一致していますが、経済の見方が根本的に違います。シュンペーターは欧米知識定型の予定論や終末論じゃなくて、むしろ無常観です。日本人の琴線に触れる部分が多いのに、なぜかマルクスとケインズばかりが有名。不思議です。
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
すみません、欧米知識人と書いたつもりが一字脱落してました。
欧米知識人は聖書縛りなのでリニアな世界観が定型。それに対して浮沈の繰り返し、すなわち世界を波動として把握し、定常状態や完成を予定しないのが無常観です。日本人は体質に合わない世界観に迎合しようとするから不幸せなんです。
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
ついでに補足すると、日本経済が調子よかった頃「最も成功した社会主義国家」と揶揄されました。中途半端な社会主義的資本主義国家というわけです。
ところがどうでしょう。中国もアメリカも「社会主義的資本主義国家」化しているじゃありませんか。むしろ日本が先頭に立っているのです。
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
弱肉強食の新自由主義ドグマを突き進めば、格差が広がりすぎて消費者を焼き殺してしまいます。FAGAの寡占独占が進めば、この先は解体・分裂しかありません。
社会主義化がトレンドになるのは目に見えているでしょう。なぜパヨクにはこういう視点がないのでしょうか?
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
もうひとつシュンペーター推ししておきましょう。ウェーバーはプロ倫で資本主義のエンジンを宗教(奉仕と禁欲)だとしましたが、シュンペーターは家族動機だと喝破しています。つまり子や孫に資産を残したいのが資本家のドライブだ、と。
こんなところはまさに日本人の琴線に触れませんか?
⇛
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
⇛ところが、アメリカに典型的なように、豊かになって核家族化、シングル化が進むと、伝統的な家族動機が薄れ、とうとう自分だけ食えれば(栄えれば)いいという風になります。
世代に置き換えても同じ。いまの老人見てください。自分たちの世代だけ安泰ならいい、と言っているようなもんです。
⇛
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
⇛都合のいいときだけ孫がかわいがれれば、それで満足。社会のことなど微塵も念頭にありません。
こうして家族動機は崩壊し、資本主義の大本にあったエンジンが動かなくなっていくわけです。
この他、イノベーション、経済成長、信用創造….馴染みの経済概念を一般化させたのもシュンペーターです。
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 11, 2020
バブル化について
これはあくまで推測ですが、コロナという不測の事態が起き、大口は戦略変更を余儀なくされたのでしょう。
本来、5~10年をかけて雄大な長期ブル相場を展開するはずが、世界の主だった中銀が空前のQEをぶちあげてしまったので、バブルでいったんブル相場に "中休み" させることにしたと思われます。⇛
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 24, 2020
⇛窮余の一策です。バブル後、2年くらいベア相場をはさみ、長期ブルは性懲りもなく "復活" すると思います(月足で見れば、ベア相場は単なる調整に見える)。
来年夏頃までは、証券会社のこの世の春になるのでしょう。
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 24, 2020
日本市場:日経とマザーズ
やがてこれが実現していくと見ています。間にベア相場は挟まりますが…..
日経買い方が嬉し涙にむせびそうな、壮大なラウンディング・ボトムです。 https://t.co/RTyQFVBVb5
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 17, 2020
本格的な上昇相場を始めたかも知れないのはマザーズ市場です。
マザーズ現物日足https://t.co/GFlVUyorHk
日本経済の将来をはかるには日経よりここを見るべきでしょう。とっくの昔にコロナ前の高値を抜き、プチナスダックとも言える状況。直近高値1067を抜けるかが焦点。 pic.twitter.com/tWx6CxwBG7— クリプトモネダス (@bchmatters) August 17, 2020
日経平均先物
※誤記失礼。ツイート中のサクルはサイクルの誤りです。
日経平均先物日足https://t.co/SKfoqI5AQQ
先週木曜でデイリーサイクルが終わり、金曜から新しいサクルに切り替わったと仮定しています。ざっとですが、今後の軌跡を想像してみました。戻り高値が24000くらいだとして、調整の底は19000円台後半ではないかと思います。そこは天与の買い場です。 pic.twitter.com/ZqV8Vnf9J6
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 24, 2020
日経平均先物4時間足https://t.co/qR6zHnZEOZ
もうひとう強気になった理由は、このメガフォン型のブルフラグが上へ放たれたと見たからです。いまのように買いにくい状況こそ買いのチャンスです(ダメなら、あっさり撤退すればOK)。 pic.twitter.com/xmTIdfUfUh
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 24, 2020
ゴールドとシルバー
株式のバブルは、金銀より半年くらい先行していると見ます。したがって株式が天井をつけても、金銀は上昇し続けるはずです。
株式とゴールドのバブルは時間差https://t.co/sx8yztG4EW
個人的にこのチャートはかなり重要なプロジェクションとなります。空前のQEの結果、株と金銀のバブルはすでに始まっていると判断します。大事なのはナスダックが先に天井をつけ(来年)、ゴールドはその後に遅れて天井をつける点。⇛ pic.twitter.com/W4CLxZVVW2
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 23, 2020
金銀鉱株のアウトパフォーム
金先物とGDX、GDXJのパフォ比較https://t.co/jW5Vu5d6Wd
論より証拠ということで2015年の金底値以降の比較です。金鉱株のパフォのよさは明白。とくに金がパラボリックな上昇を見せると、必ずGDXJの上昇率がGDXを上回っています。 pic.twitter.com/keb8bkhZm7
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 13, 2020
アメリカ市場
現況
短期では買いどきだが、中長期では調整待ちなので買い時ではありません。
アップルのバブルはまだ終わらない件
アップル月足https://t.co/RwT8rjGeq7
バブルの頂点では1000ドルに届くのではないかと思い始めました。もうすぐ来る調整の底は千載一遇の買い増し時。こんな大型株なのに、1年足らずで2倍以上が期待できますから。日経バブル時のNTTみたいなもんですね。 pic.twitter.com/O9wP872n4K— クリプトモネダス (@bchmatters) August 24, 2020
SPXの3400到達
一段高への期待
出遅れダウの最高値更新が見えてきた?
ちなみに、出遅れていたダウは8.11の高値を超え新高値を付けています。もう一段の噴き上げへの条件が整いつつあります。
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 24, 2020
SPXの長期
SPX現物月足https://t.co/B64xbhIF2O
2009年以降の上昇トレンドを支配するメガフォン形状の抵抗ライン(3445付近、現状3372)を再テストするのはほぼ確実。かりにここをブレークすれば、ナスダックと同様の急勾配に切り替わりそう。 pic.twitter.com/dfK2GzOHfz
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 16, 2020
2020.8.27追記:中期底入れ条件など
ゴールドの現状
ドル建て金スポット週足https://t.co/Fzg2k5LLX4
出血サービスです。中期の底入れ条件をチャートに書き込みました。現状の10WMAはまだ上を向いており、中期調整の終わりと捉えるのが早計であることがわかると思います。
ただし、これは絶対的な基準ではなく、だからこそドルの動向に注視なのです。 pic.twitter.com/kXTxdK4p6y
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 27, 2020
金相場の特性として、10DMAと10WMAの向きと価格との相対位置が短期売買の目安に使われます。
いま金スポットも1540も10DMAが上を向き、終値で10DMAを超えようかという位置にいます。明確に超えてくれば短期的には買いシグナル発動です。
中期的には週足の10WMAが同様の目安として使われます。
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 27, 2020
純金上場信託ETF(1540)日足
暑いので帰宅。https://t.co/CvixAcMDKG
いまのところ想定通りパスを辿っています。ただ、ちょっと情勢に注意が必要ですね。今夜のジャクソンホールと米中冷戦のせめぎあいでドルがどう動くかです。⇛ pic.twitter.com/fVXsuIei1E— クリプトモネダス (@bchmatters) August 27, 2020
ドルの行方
ドルインデックス週足https://t.co/2rbgWqusLc
ドルは非常にクリティカルな場所にいます。
94.65割れで長期下落トレンド入りは確実になりましたが、今度はそれより重要な92の歴史的サポートが危うくなっています。ここからの脱落は尋常ならざる事態の進行を意味するので株にとっても危険信号です。 pic.twitter.com/CkYk6p0jiY
— クリプトモネダス (@bchmatters) August 27, 2020
9月1日追加:ドルの底入れ?
ドルインデックス先物4時間足https://t.co/ALQaXMPCyv
長期サポート割れ。あと少しで切り返す可能性大。底値は91.7-5くらいか? pic.twitter.com/j79bJoC1IG— クリプトモネダス (@bchmatters) September 1, 2020
9月4日追加:最新のゴールドの軌跡予想
ゴールド相場の特徴として「急激に上昇または下落が起こり、短い期間で終わる」という習性があります。センチメントをブル⇛ベア(またはその逆)に持っていくために必須の “儀式” です。
ゴールドのバブルは株式より半年以上遅行しているのですから、これからコロナショックもどきがゴールド市場を襲うと考えればいいでしょう。
金銀の調整についてDMで何件かお問い合わせいただいているので、最新の予想パスを貼ります。基本は何も変わっていません。じれったくても、いまは待つべき時期です。https://t.co/BtwmFHhZyC pic.twitter.com/URZUMk5JDY
— クリプトモネダス (@bchmatters) September 4, 2020
9月8日追加
ゴールドのサポート割れ警戒
⚠️ゴールドスポット4時間足https://t.co/KHdtausy85
上昇TLを割り始めており、そろそろサポート割れを警戒すべき。おそらく株と似たタイミングで急落すると思われます。 pic.twitter.com/ujn5v6nITl— クリプトモネダス (@bchmatters) September 8, 2020
時間差ピークアウト
銀行株指数 vs SPX vs 原油https://t.co/f67UrBYPKy
以下はリーマン・ショック時のチャートです。銀行⇛株⇛コモディティの順でピークをつけていることがわかります。
今回も同様で、BKXはすでにピークアウトしており、次に株、最後に金銀(今回は原油ではなく貴金属)が天井をつけるでしょう。 pic.twitter.com/1aXWkKuXJw
— クリプトモネダス (@bchmatters) September 8, 2020
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません