[ツイート備忘録] 中央銀行主義の時代:株式と金銀のバブルは時間差

2020年8月24日コモディティ, ゴールド投資, シルバー投資, チャート分析, 日経・為替チャート, 日経平均, 米株チャート

重要ツイートをアーカイブ化しておくページです。

バブル議論の起点となったツイート

総論:バブル化の背景

大きな背景はコロナショックが加速する世界史的変化です。

世界経済はもはや資本主義(capitalism)とは言えません。本質的な意味での自由競争など存在しないからです。リーマンショック以後は官製相場と自由主義経済のハイブリッドで、中央銀行主義(central-bankism)とでも呼ぶべき状態です。

バブル崩壊後は大衆の慰撫が始まります。所得格差を少しでも埋めるべく社会主義的な経済体制にシフトしていくでしょう(日米欧の諸国家がCCPのごとき専制的人治国家を目指すとは思いませんが、中央からの強制が横行する社会になるのは確実です)。

中央銀行主義社会では、ゾンビ化した企業や不良債権を解消する代わりに、中銀が金融緩和して経済へのダメージを回避するのがノームですが、今般コロナ禍によって反緊縮=財政出動拡大というファクターが加上されました。

金銀のバブルに関しては、QEに加えて歴史的低金利(ゼロ金利、マイナス金利)の常態化とその限界があります。”日本化” したくない世界経済は、QE環境下でのインフレをある程度歓迎します。

しかし、米中対立によって経済のブロック化が進んでいくと、「世界の工場」が操業停止するようなもので、好ましからざるインフレが昂じる恐れがあります(中国とその傀儡国家群という最大のデフレ輸出圧力が減退し、欧米日の経済にインフレバイアスがかかる)。

この長期趨勢を先取りする債券・株式市場には9000兆円もの投資可能資金がうごめいています。その数%が殺到するだけでも、市場規模の小さな金銀は高騰せざるを得ないでしょう。

参考記事

シュンペーターの経済学的・社会学的洞察

バブル化について

日本市場:日経とマザーズ

やがてこれが実現していくと見ています。間にベア相場は挟まりますが…..

本格的な上昇相場を始めたかも知れないのはマザーズ市場です。

日経平均先物

※誤記失礼。ツイート中のサクルはサイクルの誤りです。

ゴールドとシルバー

株式のバブルは、金銀より半年くらい先行していると見ます。したがって株式が天井をつけても、金銀は上昇し続けるはずです。

金銀鉱株のアウトパフォーム

アメリカ市場

現況

短期では買いどきだが、中長期では調整待ちなので買い時ではありません。

アップルのバブルはまだ終わらない件

SPXの3400到達

一段高への期待

出遅れダウの最高値更新が見えてきた?

SPXの長期

2020.8.27追記:中期底入れ条件など

ゴールドの現状

ドルの行方

9月1日追加:ドルの底入れ?

9月4日追加:最新のゴールドの軌跡予想

ゴールド相場の特徴として「急激に上昇または下落が起こり、短い期間で終わる」という習性があります。センチメントをブル⇛ベア(またはその逆)に持っていくために必須の “儀式” です。

ゴールドのバブルは株式より半年以上遅行しているのですから、これからコロナショックもどきがゴールド市場を襲うと考えればいいでしょう。

9月8日追加

ゴールドのサポート割れ警戒

時間差ピークアウト