[相場考] アメリカ市場のパラボリック(噴き上げ)フェーズ入り
コメント:しばらく売りは封印
年初の買い上げはパラボリックフェーズ入りのサインだったようだ。実際、ナスダック、SP500ともに上昇角度がさらにきつくなった。こうなるとメディアが騒ぎ出して「最後の買い手たち」を大量導入してくれる。相場の鉄則は「急騰期は目をつむってロング放置」。
天井は予想するだけ時間の無駄。素直についていくしかない。
日経やドル円の動きも同じで、通常の常識は通用しなくなる。バカのように買い持ちするしかない。
半導体指数日足(2018.1.28)
調整を挟んでからパラボリックフェーズに入ると見ていたのだが、その見方を大きく転換した原因は金曜日のここの動きだった。
警告シグナルに見えた大陰線をすぐさま否定、しかもギャップアップ→高値(陽線)で終わる強さ。これは滅多に見ないローソク足のパターンで、相当の買い意欲が存在する証拠(利確売りによるクイック調整に過ぎない)。
完全な買いサインだ。市場はナスダックを中心にパラボリックな上昇モードへ移行した可能性大。詳しいことは次のSP500の長期チャートを見てほしい。多少の調整はあっても、ロングは放置。
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S&P500月足長期(2018.1.28)
今回のブル相場は数世紀に一度の技術革命への投資と見るべき。
- 1970年代→2000年の25年のブル相場
- 2000→2009年の9年間に及ぶコンソリデーション(二度のベア相場を挟む)
- 2009→2018年のブル相場は現在ほぼ9年間に達した。
ブル相場に対し30~40%程度の期間がコンソリデーションに費やされている。情報社会化の進展は相場が変化を織り込むスピードを短縮しており、そのことが25年対9年に現れているのではないかと思う。
思わぬ高値がつく可能性が高い
現在、相場はパラボリックフェーズ(噴き上げ)の初期段階(末期ではない!)にあると見ていい。今後ビットコインが年末に演じたような駆け上がりが演じられ、思わぬ高値まで到達した後、調整に入るパターンだ。
このようなパラボリックフェーズの「燃料」になるのは素人投資家(英語でeasy money crowd)だ。彼らが殺到して来たら天井圏のサイン。日本は特にそうだが、まだ懐疑派がくすぶっていて、斜に構えて市場を見ている。こんな状態が「末期」のはずはないだろう。
調整入りはまだ先
もし今年前半にいったん天井をつけると仮定すれば、2009年以降の9年間の上昇に対して3~4割の期間、調整(コンソリデーション)が行われるはずだ(チャート内の黄緑折れ線、2年半~3年半くらい?)。
しかし、数世紀単位の上昇背景がある以上、リーマンショックのような崩壊(暴落)はありえない。メディアやエコノミストがしたり顔に暴落、危機などを煽り入り始めたら、そこは恰好の買い場となる。
日経も最終的には史上最高値を更新するはず。
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※略語と簡単なテクニカルインジケータの見方については以下のページで解説しています。
略語と簡単なテクニカル講座(2018.1.28、パラボリックフェーズについて加筆しました)
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