[相場考] dumb money indicator の示すもの

2018年10月23日ゴールド投資, チャート分析, 投資のヒント, 日経・為替チャート, 相場考, 米株チャート

今回は通常の価格チャートでなく、市場参加者のセンチメントを示すインジケータから市場の情勢を占ってみよう。

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dumb money indicator

これは現在の “dumb money”(いわゆる素人投資家)が強気か弱気かを表わすチャートだ。赤は強気に、緑は弱気に傾いていることを示す。

赤字の英語コメントを意訳すれば、

現在のような急激な弱気への転落は、ブルマーケット調整時に見られる特徴だ。ベアマーケットが始まる場合、この指標は執拗に高止まりするはずである。

という感じ。執拗に高止まり?まったく逆だ。

つまり、現在の相場はブルマーケット調整時に見られる、典型的なセンチメントの急激な冷え込みを示しているというわけだ。

 

  • 実際、リーマンショック時はこのインジケータは赤線の強気水準に高止まりしていた。
  • 今回の価格のピークではこのインジケータは赤線の水準に届いていない。素人筋がじゅうぶん強気になりきれていない段階で調整が始まったことを示す(いかにも天井っぽくない)。
  • 以上のことから、現在の調整はブルマーケットの調整に過ぎず、買い時が近いという結論が導かれる。数値も0.3を割ってきているのでそろそろ底入れか、すでに底入れしている可能性が高い。
出典: https://sentimentrader.com/

株と為替とゴールドの相関

これまで歴史的なベアマーケットは、急激なインフレ(悪性インフレ)によるリセッション入りいにょって引き起こされてきた。これは原油の高騰に象徴される。

もし株式がこの後、再上昇を開始し、2019年中盤~後半あたりにいったん天井を付けるなら、株式の高騰とともにインフレの進行が顕著になっていくはず。ブルマーケットのクライマックスにおいては、株高、原油高、ゴールド高の揃い踏みが見られると思う。

したがって今後は原油価格とゴールド価格のウッチが必須となる。ブログ主はすでにゴールドと金鉱株を買っている。