[投資格言002] 🇺🇸 マーティン・ツヴァイグ(株式投資家・投資アナリスト)
マーティン・ツヴァイグ(1942-2103)は日本では無名かもしれないが、アメリカでは著名な投資家・投資アナリスト。プット・コール・レシオ(puts/call ratio)の発明者。派手なライフスタイルで有名。伝説の投資家ジェシー・リヴァモア(Jesse Livermore)の大ファン。
プット・コール・レシオ(puts/call ratio)って何?
オプションのプットとコールの売買比率を見る。基本、株価と逆相関の関係にあるので逆張り向けの指標だ。算出式は、
プットの売買金額 ÷ コールの売買金額 (5日移動平均)
プット・コール・レシオが上昇するのは弱気優勢な下落局面、下落するのは強気優勢な上昇局面なので、このレシオの天井付近でショート、底値付近でロングが原則となる。
格言
ブル相場で最初のラリーに乗り損ねた人のフラストレーション。それは相場の調整がいくら待てども来ないことにある。相場は無情にも来る日も来る日も騰がりつづける。熱狂が熱狂を生み、半年くらいでバカみたいな高値に達する。ときには半年以上続くことさえある。
今年の10月初めまではまさにそんな感じの相場だった。熱狂が支配する相場では、トレンド方向に乗り、アホルダーに徹するのが大事。
オプションや先物じゃ怖くて乗れないという人には、日経やTOPIXのETFやダブルブル(またはダブルインバース)をホールドする手もある。
どんな人?
稼いだ金は派手に使った人。彼の住まいは、ニューヨーク5th Avenue沿いにそびえる超高級ホテル「The Pierre」最上階のペントハウス。当時、全米最高値の物件だった。
この記事にあるように、2017年、最高値から65%オフの(それでも!)4,400万ドルで転売されたとか。
著書 “Winning On Wall Street”
ツヴァイグの投資スタイルは徹底的なファンダメンタル分析と投資タイミングの見極め。著書にこう書いている。
“People somehow think you must buy at the bottom and sell at the top to be successful in the market. That’s nonsense.
The idea is to buy when the probability is greatest that the market is going to advance”.「株は底値で買い、天井で売らないといけないと思っている人がいるようだが、バカげている。
相場は確率だ。これから上昇していく可能性が最も高いと見たら、いつでも買い時だ。」
俗にいう「頭と尻尾はくれてやれ」の精神である。胴体部分だけでも十分旨味があるからだ。
頭や尻尾を気にするより、その魚がいいネタなのかどうかの見極めの方が大事だ。また、どんなにいいネタも、腐りかけのタイミングで買っては意味がない。
格言2
あらゆる投資判断の成否はザラ場で最終的に決する。「本番の値動きに逆らうな」、これがわたしの鉄則になっている。
“tape” は場中の値動きのこと。相場つきとも。コンピュータなどない時代、株式市場では場中の歩み値を紙のテープに記録していた。そこからザラ場そのものを “tape” と呼ぶようになった。
どんなに気合を入れた、あるいは確信に満ちた投資判断であっても、実際ふたを開けてみるまでは絵に描いた餅に過ぎない。投資家たる者、己の判断や描いた青写真に惚れてはいけない。
思惑に反した動きをしたら “tape” のお告げに従おう。
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