投資歴と保有ポジション

2020年9月6日

更新履歴

2023.07.20 修正・加筆
2023.01.15 大幅に修正・加筆

資産形成の基本:先物トレードで稼いだ資金を現物の長期保有で育てる

主宰のクリモネ(クリプトモネダス)の資産形成の基本は先物トレードと現物投資の併用です。

  • 前者ではサイクル、節目、アメリカ先物の動向を監視しながら日銭を稼ぎます。
  • 先物の収益がある程度溜まったら、これはと判断した現物株や金銀インゴットを買い中長期で運用しながら資産を膨らまします。
  • 究極的には長期保有資産の配当だけで十分食っていけるという状態を作り出します。

さいわい先物の売買成績を正確に記録し始めた2020年12月以降、軍資金1200万円は数十倍に殖えました。

先物トレードの基本戦法:サイクルと節目

断言しますが、トレードで勝つために投資顧問やセミナーは必要ありません。ニュースや市況解説、イベントでの投機的トレードも要りません。投資本も基礎的な勉強の段階で読めば十分で、あとは何かを確認したいときに参照すれば済みます。

それらより遥かに実益に結びつくのは実践です。リアルな相場に真剣に向き合い、日々サイクルと節目を追いながら正確にエントリし、リスク管理を怠らなければ、確実に資産は殖えていきます。

勝つ秘訣は2つだけ

  • 精度の高いエントリ
    相場は時間と価格の組み合わせ。どちらを欠いても精確なエントリポイントは見つけにくいです。サイクルの追跡は相場に時間面からアプローチする手段、節目は価格面からアプローチする手段です。
  • リスク管理
    欲張らず部分利確で負けをなくす。利が乗ったらなるべく利を伸ばす。ストップは必ず設置する。どんな場合でもリスク管理を怠らない。以上を習慣化することはエントリのスキルより重要かもしれません。

やってはダメなこと

何となくポジションをとる、上がっているからロングする、下がっているからショートする、ヒマだからポジってみる、値ごろ感があるのでエントリする、負けを取り戻したいから何度もエントリする・・・・これではコンスタントに勝てません。

急がば回れ。地道なサイクルと節目の追跡が、長い目で見れば常勝トレーダーへの近道です。

有料サービス「エレクトラム」

クリモネのアプローチを具体的にお知りいただけるよう、以下のメンバーペイサイトにて有料サービスを提供しています。

  • ツイッターの鍵付きアカウント「エレクトラム」上で毎日エントリやエグジットをリアルタイムで実況しています。そのときどきの市況感や相場のうんちくもつぶやきます。
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現物投資歴は20年

きっかけは本業で得た知識

クリモネは英語翻訳(和訳と英訳)を本業としていました。もともと文学畑の人間で経済や投資とは無縁の生活を送っていたのですが2001年に転機が訪れました。

ドイツ系自動車メーカー日本法人から、ちょっと変わった仕事を受けたのです。通常の翻訳業務とは違い、こちらが選定した日本経済に関する新聞雑誌記事を単に英語にし、エグゼクティブ向けにコンサイスな資料にまとめる、というものだったのです。この仕事を5年以上続けているうちに、いっぱしの経済通・投資通になっていきました。

最初の投資は2003年:日本株ETFとアップル株・グーグル株への投資

2003年春のことです。底値圏であえぐ日経平均の姿を見てチャンス到来と考え、今はなき日興証券に口座を開きました。同時にアメリカ株、とくに新興テクノロジー株の将来性(日本株に対するアウトパフォーム)を確信していたので、アメリカのeTradeにも証券口座を開きました。

投資元金は800万円程度でした。本格的な投資生活の始まりです。

ハイライト1

  • 2003年3月
    証券会社に勧められるままNEC(6701)を200万円ほど購入するも株価低迷で損切り。
  • 2003年4月
    日経平均の復活を信じ、日経平均ETF(1330)TOPIX ETF(1308)を合計500万円ほど購入。三井物産(8031)を100万程度購入。
  • 2003年5月
    ソニー(6758)の業績不振情報をキャッチ。300万円ほど空売り。ソニーショックが来て大きく儲ける。このビギナーズラックが投資にのめり込んでいく決定的きっかけとなった。
  • 2003年夏
    ソニーショックで得た軍資金をドルに転換し、低迷後に徐々に復活しつつ合ったアップル株(AAPL)2万ドル相当とナスダックETF(QQQQ) 1.5万ドル相当を買う。ビルゲイツがアップルに資金融資を行った時点でアップルの復活を確信していたのと、iMacやiTunes(音楽配信)に将来性を感じたため。
  • 同時期
    金銀に興味を持ち、長期上昇相場が到来しているのではないかと思い始める。金銀ETF(GLD、SLV)、金銀鉱株(GG、RGLD、FNV、PAAS、EXK)をバラ買いして長く持つことを目指す。
  • 2004年10月
    グーグル株の大型上場。ナスダックETFの売却益でグーグル株(GOOG)4万ドル相当を買う。上場当初アメリカでは割高説が喧伝されていたが、翻訳業務での経験からグーグル検索エンジンの優秀さを知っており、そのビジネスモデルについても当時メジャーだったYahooより高く買っていたため。
  • 2007年夏
    本業忙しく持ち株は放置したままだったが、資産は着実に増えていた(グーグル株は割安と言われるようになった)。

リーマンショック:金融株ショートでヘッジの大切さを思い知る

2007年頃から相場の過熱感を感じ、ショートでも大きく儲かる先物トレードに興味を持ち始めました。クリモネはつねに自分で情報源を探し、信頼できると判断した人々の意見だけを参考にするタイプです。彼らの思考方法や手法を学びながら、リアルタイムで実践経験を積んでいきました。

ハイライト2

  • 2007年春~夏
    アメリカの情報ソースは金融株と指数の乖離を疑問視、株式暴落の可能性を指摘し始めていた。ヘッジについて研究を始める。
  • アップルとグーグルの持ち株を売りたくなかったので、金融セクターの空売りでヘッジすることを決意。先物やオプションは未経験だったので、手持ち現金の2/3(3万ドル程度)を銀行株指数ダブルインバースETF(SKF)に投下。リーマンショック第一弾が始まり、順調に含み益が出たため、持ち株の連れ安はさほど気にならなかった。
  • 2008年11月
    驚愕のカスケード暴落でVIX(恐怖指数)が史上初の80超えという異常事態。この前後にSKFを利確して多大な利益を得る(元手の4倍強)。
  • 2009年3月
    底入れを直感、しばらく様子を見て4月頃にアップル株1.2万ドル相当とグーグル株1万ドル相当を買い増し。どちらも長期保有することを決意。

先物トレード開始は2009年

  • 2009年夏
    本業は忙しかったがリタイヤ後も日銭を稼ぐ手段を確立すべく、日経先物取引を開始(証拠金300万、mini主体)。ファンダメンタル分析は性に合わないので、テクニカル分析をいろいろ試すようになる。
  • 2010~2012年
    先物トレードはロングもショートも躊躇なく利用したが、取ったり取られたりで収益が安定しない状態が続く(いわゆるコツコツドカンを何度も体験)。自分自身のトレードスタイルを身に着けようと模索を始める。
  • 2013~2015年
    価格だけに囚われると先物は勝てないことを実感。時間面の動きから最善のエントリポイントを探るべく、サイクルを日常的に追跡するようになる。

    • 精度の高いエントリを心がけ(緊張感を維持するためにストップは数10円幅に限定)、スキャルピング前提で部分利確を繰り返し、うまく波に乗れればスイングポジ化する手法に落ち着く。
    • スイングトレードはスキャルピングの延長。これを確信したとき、自分のトレードスタイルになった。
  • 2013年春(現物)
    アベノミクスの株高効果を確信。長期保有用の日経平均ETF(1330)TOPIX ETF(1308)を大量購入(1,000万程度)。同時に、スイング用として日経ダブルロングETF(1358)を買った(500万程度)。先物取引は少額に抑える(証拠金400万)。
  • 2014年以降
    日経先物ミニで安定利益を出せるようになったため、日経ダブルロングETFの売却利益を先物で運用開始(証拠金700万)。

金銀投資とクリプト投資

  • 2017年12月
    しばらく遠ざかっていた金銀の歴史的ブル相場到来を確信。長期投資用に純金上昇信託(1540)純銀投資信託を購入(合わせて1,500万程度)。
  • 2018年3月、2月急落後の戻りでグーグル株を1/3処分、売却資金で日本の東京エレクトロン株(8035)を購入(2,500万程度)。配当取りを兼ねた長期保有用。
  • 2018年夏
    相場全体が不安定さを見せ始めたため、日経先物のデイトレを本格化する
  • 2018年12月
    壮大なQEの最終帰結はインフレ(法定通貨の価値毀損)と確信。金鉱株ロイヤルゴールド(RGLD)への投資を本格化(5万ドル程度)。2019年6月買い増し(8月一部利確)。
  • 2019年以降
    金銀投資本格化(投資枠は3,000万程度)。一部利確したがコアポジションはホールド。
  • 2020年7月
    ビットコイン(BTCUSD)を長期保有用に購入(投資額は1万ドル)。期待に反する動きになったため9月、15%を残し利確撤退
  • 2020年10月
    ビットコイン復調につき再投資(11,400ドルで2単位購入)。同時にイーサリアム(ETHUSD)
    も購入(430ドル30単位)。
  • 2021年以降
    先物トレードの運用益が億単位になったので金銀ETF、金銀現物株、ウラン銘柄などに追加投資。

主な売買経験銘柄

クリモネの基本スタイルは、日経先物ミニで利ザヤを稼ぎ、その収益の一部を中長期投資用の現物株に振り分けるやり方で、これはいまも変わりません。現物株についてはよくわからない分野の株は買いません。

アメリカ口座

テクノロジー株、ネット広告株、金鉱株、銀鉱株、石油株、インド株(TATA Motors、製薬株)、各種ETF(ロング・ショート併用。金融セクター、不動産セクター、新興国市場、原油・石油サービスセクター、貴金属セクター)

日本口座

NEC、三菱電機、ソニー、トヨタ、ホンダ、ファナック、栗田工業、東京エレクトロン、ローム、村田製作所、三菱UFJ、三井住友銀行、丸紅、三菱商事、三井物産、東京電力、東北電力、楽天、西松屋、第一三共、金銀プラチナETF(1540/41/42)

※新興市場銘柄の売買経験はほとんどありません。

暗号資産

売買経験があるのはビットコイン、ビットコインキャッシュ、リップル、イーサリアム(すべてドル建て)の4銘柄のみ。

2022年現在、ビットコインはじめ暗号資産市場は大相場を演じた後の低迷期に入り、向こう最低でも5年間ブルマーケット入りはないと判断し、取引を控えています。

長期投資の醍醐味

クリモネの目標は先物引退・配当暮らしです。そのためには「いい株を長く持つ」、これに尽きます。

たとえば、アップル株は過去5回株式分割を行っていますが、そのうち3回恩恵にあずかっています。

  • 2005年2分割で株数2倍に(株価1/2)
  • 2014年7分割で株数7倍に(株価は1/7)
  • 2020年4分割で株数4倍に(株価は1/4)

クリモネが最初に買った1株はいま56株になっている計算です。

元手

2003年、2万ドル(当時の単価約20ドル1,000株)
2009年、1.2万ドル(当時の単価約112ドル110株

合計3.2万ドルの投資です。

実り

この3.2万ドルがどうなったかをまとめると、以下のようになります。

売却益

  • 2020年夏の4分割前に、2009年購入分を110ドルで全売却(今年の4分割前だったので株数は当初の7倍の770株)
    ⇛売却で得た現金は約8.5万ドル
  • 同じく4分割前に、2003年購入分の4割強6,000株を114ドルで売却
    ⇛売却で得た現金は約68万ドル
  • 4分割後に、残り8,000株のうち1,000株を135ドルで売却
    ⇛売却で得た現金は約13.5万ドル
  • 現保有7,000株の時価は120ドルなので時価評価額は約84万ドル⇨2021年から22年にかけ150~170ドル台ですべて売却
    ⇛売却で得た現金は約113万ドル

元手の3.2万ドルは203万ドル、約63倍に膨らみました。なお、アップルはキャピタルゲインだけではなく、途中から配当も払ってくれていました。

ポートフォリオと運用実績

2021/12/31現在のポートフォリオです(PDF形式)。

2021PF

2023年1月時点

ポートフォリオの構成はあまり変わりません。主力は金銀ETFと金銀鉱株。株式とは別に、金銀現物も保有。

Posted by クリモネ