[ゴールド相場再考] バブル局面入りは数年先か?

コモディティ, ゴールド投資, シルバー投資, チャート分析, 米ドル

ゴールドの最高値更新後の挙動に違和感を覚え再分析を行いました。ドルインデックスの3年周期をベースに整理すると、金銀の急騰(バブル)局面は来年ではなく2023年以降にやってくると考えるのが合理的だという結論に達しました。

※なお本記事ではシルバーについて言及していませんが、基本的な動きはゴールドに準ずると思います。

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ドル建てゴールドスポット月足

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2005年以降のゴールドブル相場

サイクル波動値幅(約)変動率(約)期間(ヶ月)
I期A上昇30070%11
B修正-187-26%1
C上昇48890%21
D調整-348-34%7
I期の上昇率140%上昇期間33
II期A上昇54480%14
B修正-222-18%3
C上昇87784%19
D調整-866-45%51
II期の上昇率181%上昇期間35
III期A上昇32931%7
B修正-215-16%25
現在⇛C上昇913(暫定)79%(暫定)24(暫定)
D調整
III期の上昇率上昇期間

ドルインデックス月足

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今後についての考察

ドルとゴールドの波動分析に際しては、ABCDで1つのサイクルを形成すると見て分析しています。上のチャートでは1つのサイクルをI期、II期というように期で分けており、現在はIII期のC上昇波の只中、最も大きな値幅をとれる時期に相当します。だからこそバブル化を期待してきたのですが、8月の最高値更新後の調整を眺めていて、どうにも違和感が拭えません。

  • C上昇波の調整は短く浅いはずですが、今回はあっさりII期C波の高値をテストしたけでなく、その後も反騰機運が高まらない。
  • ドルインデックスはあと数ヶ月(来年春か夏)で3年サイクルを終えるので、反騰に残された時間は半年程度しかない。
  • バブルは強気センチメントが真逆に傾いた反動をバネとして上昇開始するはずだが、(少なくてもいまのところ)そこまでの深い調整は起きていない。

以上から、いまバブル化を期待するのは時期尚早で「ゴールドのバブルが起きるのはドルインデックスの次の3年サイクル(C下落波)」という結論に落ち着きました。

現在のC波動の継続期間と上値目処

ドルインデックスのABCDサイクルは規則正しく約3年(36-40ヶ月)で完結しますが、ゴールドのサイクルはチャートからわかるように大きく伸縮します。

ドルインデックスの現3年サイクルは22年春頃まで続くと思われ、そのうち、いま進行中のC下落波は来年春か夏に終わりそうです。その後のD調整波において比較大きな反発を演じ、ゴールドの調整を深める(=極度な弱気への転換)のだろうと思います。

言い換えれば、ゴールドの現C上昇波は来春か来夏まで続くと考えられます。ここでチャート内の青矢印に注目してください。

I期C高値を更新するまでに21ヶ月、II期C高値を更新するまでに106ヶ月と、約5倍の時間を要しています。調整期間が長かった分、現在進行中のIII期C波動は、それなりに長大な規模になるはずです。

  • 前回と同程度の上昇率180%を見込むなら、1046+1046*1.8=2928ドルくらいまで上昇
  • II期C波高値1920⇛D調整波1046のフィボ1.618で2460ドル、フィボ2で2794ドル

これでも106ヶ月の調整に見合う上昇ではないと思われます。

ゴールドのバブルがその先にあるなら、現在のC上昇波はそこで終わらず、二段構えになっていると考えるのが合理的です。つまり、来春か来夏の高値はC波第1段階の終わりに過ぎず、調整を挟んで始まる第2段階の上昇こそバブル局面だということです。

再想定後の予想進路(III期C波二段上昇シナリオ)

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2021年後半以降のドルインデックスの反発(D調整波)は1年程度続き、ゴールド強気派の大半を弱気派に鞍替えさせるのに十分な急落に見舞われるのではないでしょうか(下落率30-40%程度?)。

C上昇波の規模

  • 期間:高値の更新に5倍の時間を要した反動なので、最長で前回C波(19ヶ月)の5倍の期間、95ヶ月くらい続くと考えられる(2026年夏頃)が、ドルとの兼ね合いから、次のドルのサイクルのC下落波が終了するだろう2024年後半まで続くと考えるのが合理的か(70ヶ月程度)?
  • 価格:2005年の起点430から前期高値1920の差1490を5倍した7980ドル(430+1490*5)程度に達するのでは?

まとめ

上記をまとめると次のようになります。

  • すべてはドルインデックスとの兼ね合い。
  • ゴールドの現C波動は二段階の雄大な上昇波動であり、2021年春~夏にいったん2500-2900ドル程度に到達した後、1年程度の深い調整局面に入る(1700ドル程度)。
  • センチメントが冷え切ったところで反騰開始。この二段目の上昇こそバブル本番。最終的には8000ドル近くまで高騰。終了は2024年後半か?

さて、どうなるでしょうか?