[金銀投資] 金銀上場信託ETF(1540/1542)の詳細分析
これまでシナリオ1~3をお目にかけました。今回は、すべてのケースを勘案し、金銀上場信託ETFのチャートに適用してみました。みなさんの投資判断の一助になれば幸いです。
コメント(2020.8.15)
ゴールドもシルバーも上昇勾配がきつくなり、このまま駆け上がってもおかしくないチャート形状に見えます。でも相応の冷却期間を経ないと、バブルのテイクオフには至らないという前提で考えます。
冷却期間
どの程度の調整が必要なのでしょうか?考えられるのは35-40営業日で終わるパターン(デイリーサイクル1つ)とその倍ほどかかるパターン(デイリーサイクル2つ)です。
- 1つのデイリーサイクルで調整完了する場合、底値は9月中旬くらいにやってきます。
- 2つのデイリーサイクルで調整完了する場合、底値は大統領選挙前後にやってきます。
以下のチャートでは後者の調整パターンを想定しています。どちらにしても9月中旬、そして10月末から11月上旬にかけてが買い仕込み時になるでしょう(多少のドローダウンは覚悟してください)。
チャートの凡例(用語)
- デイリーサイクルは2つのピーク(山)とトラフ(谷)で完結します。平均的にゴールドのサイクルの方がシルバーより長めの傾向があるようです。
- ゴールドの1サイクルは通常35-40営業日(休日を含めないのでチャート内ではバー数が営業日に相当)
- シルバーの1サイクルは通常30-35営業日(休日を含めないのでチャート内ではバー数が営業日に相当)
- サイクルにはピークが右寄り、左寄り、同じ高さの3つのパターンがあります。
- RT(Right-Translated)サイクル…..ピーク右寄りの上昇サイクル
- LT(Left-Translated)サイクル…..ピーク左寄りの下降(調整)サイクル
- 通常サイクル…..ピークが同値で並ぶコンソリデーション(レンジ相場)サイクル
ゴールドの大きな調整時のパターン
このパターンはシルバーに関してもほぼ当てはまると思います。
(1)ABCパターン(Cの底値では天井から20%程度の下落)。
(2)Cの底値をつけるまで3ヶ月(10月下旬~11月上旬)。
(3)10WMAが下向きになっている(≒50DMAに相当)。
(4)RSI(5)が50を下回り20に接近している(≒日足でもRSI(5)使用可)。
ABC調整ですので、AまたはCが買い時となります。
ゴールドとシルバーのバイオリズムの違い
最大の違いはシルバーは今年3月に大底をつけたばかりで、まだ最高値を更新していない点です。つまり、シルバーの上昇相場はゴールドに比べ非常に若いのです。当然、期待値(期待される上昇率)はゴールドより大きいので儲け時なのですが、難点はボラタリティも高いので心臓に悪いということです。シルバーの長期保有には相当の根性が要ります。
…..とはいえ、うまくテイクオフに乗れれば、あとは放置すればいいだけです。バブルが本格化すれば勝手に育ってくれます。それでも、相場は一寸先は闇ですので、損しない場所にストップを必ず入れておきましょう。
純金上場信託ETF(1540)日足
※チャートクリックで別ウィンドウに拡大表示。
純銀上場信託ETF(1542)日足
※チャートクリックで別ウィンドウに拡大表示。
ブログ主の投資プラン
- 既存ポジを持ったまま、追加資金を日米で4:6に振り分けます。
- 仕込み期間は9月中旬~11月上旬に3回以上分割購入。
- 日本では1540と1542を3:7の割合で買います(シルバー厚め)。
- アメリカではジュニア金鉱株ETF(GDXJ)と個別の金銀鉱株(中大型株)を5銘柄ほどミックスで買います。
- 急騰期が来れば、金銀ウルトラロングETFで短期利得を狙います。
- 大きな調整期にはウルトラショートでヘッジします。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません