[ゴールド分析] 超強い場合(シナリオ2)と調整波動を挟む場合(シナリオ3)
ゴールドの動きが強いのを受けて改めて分析を行いました。以下に示すのは、前回書いた調整期間と下値目処の別シナリオです。当方もゴールドの本当のバブルは経験がありませんので、あらゆる可能性を検討しておいて損はないでしょう。
ドル建てゴールドスポット(XAU/USD)週足:シナリオ2
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上昇勾配の急峻化=バブル開始の兆候
ゴールドはチャートから明らかなように上昇勾配がきつくなっており、6月初旬の1670ドルが重要な屈曲点になったと思われます。もしここからバブルが本格化するなら、ピンクで描いた上昇チャンネルを逸脱することなく駆け上がっていく可能性が高いでしょう。
バイオリズムの変化=調整期間の短縮
ゴールドは2018年8月に重要な安値をつけましたが、それ以降の挙動(バイオリズム)を観察すると、20%程度の上昇と調整を繰り返しています。上昇勾配が緩かった時期は10週間以上の調整期間がありましたが、ピンクのチャンネルになってからの調整期間は7週間に短縮(その前の1週間は上昇モード切り替わり時の例外と扱えます)。今回もその轍を踏むなら、先日つけたばかりの1864ドルで価格的には調整の下限に達した可能性があります。
今後はコンソリデーションを続けた後、9月中旬から下旬頃にかけて上昇を再開し、年末にかけて2300ドル後半に届くことになります。
シナリオ2の結論
もし前回の3ヶ月程度の調整期間のシナリオより今回のシナリオを重視するなら、すでに買い仕込みを始めて構わないことになります。かりに前回の調整シナリオが実現したとしても、ドローダウンは200-300ドル程度ですので、分割買いを始めてもいいのではないかと思います。
実際に買うかどうかの判断はみなさんにお任せします。
※以下、2020.8.14 18:40追加
ドル建てゴールドスポット(XAU/USD)日足:シナリオ3
シナリオ2に加えて、デイリーサイクルによる分析を行いました。このシナリオが現実化する可能性がいちばん高いかもしれません。上昇サイクル⇛上昇サイクルと来ましたので、いちど下落(調整)サイクルを経過して上昇サイクルに復帰する確率が高いからです。
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シナリオ3の結論
下値目処
- 旧抵抗の1800ドル前後(真ん中のトレンドラインをテスト)
- 上昇幅のフィボ1/3押しの1730ドル前後(一番下のトレンドラインをテスト)
サイクル終了時期
調整波動は上昇波動より短くなる傾向から9月中旬~下旬と予想されます。
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