[週末分析] 二番底はクラッシュ型か拡大調整型か?

チャート分析, 日経・為替チャート, 日経平均, 米株チャート

アメリカのメジャーSQ(トリプルウィンチング)通過後も上昇機運が高まらない状況を見て、強気シナリオは取り下げ、弱気シナリオに傾かざるをえなくなりました。

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デイリーサイクルからの観測

S&P500指数(SPX)をベースに話します。

6月16日(火)いったんは下落トレンド入りを否定する反発がありましたが単発的な動きで終わってしまいました。そうこうするうち、直近高値を更新していく時間的猶予が失われました。

通常、デイリーサイクルは35~40営業日で完結します。現在のデイリーサイクルは6月26日(金)時点で30営業日が経過しており、あと5~10営業日ほどしか残されていません。

となれば、現サイクルはすでに天井をつけ(ピーク左寄り)、下降サイクルもしくはあいまいな位置で終わる調整的サイクルと考えざるをえないのです。

下降サイクルの場合

下降サイクルの基本定義は、前サイクル終了時の安値2766を下回ることです。現サイクルが下降サイクルの場合、以下に掲げるチャート内に「シナリオA」として示した2700以下へのクラッシュが発生することになります。

調整型サイクルの場合

現サイクルが調整型の場合は「シナリオB」の展開が予想されます。クラッシュは発生せず、2900あたりで現サイクルが終わりそうです。その場合、次のサイクルiに調整は持ち越され、8月下旬以降に二番底が実現されるでしょう。

バブル化

可能性は低いですが、以上の弱気な想定は、シナリオAもBも否定するような力強い上昇の動きが出れば水泡に帰します。いわゆるバブル相場の到来です。

しかしいまのアメリカ社会のカオス状況(内乱画策勢力の反乱、コロナ第二波の到来等々)、ドルの危機的状況を見れば、コロナ禍終息前にバブル化するとは思えません。そもそも事前に予想できるバブル、渦中の人々が自覚的なバブルなど、あったためしがないのです。バブルは人々がバブルであることを忘れるからバブルなのです。

日経平均はどうなるのか?

最大の関心は「では日経平均はどうなるのか」ですが、かなり判断がむずかしいです。

相対パフォーマンスのよさ

コロナ暴落以降、日経平均のパフォーマンスは明らかにSPXを上回っています。次のチャートを見てください。

※チャートクリックで別ウィンドウに拡大表示。

これはFANGを中心とする新興大型株指数(NYFANG)の日足チャートです。チャート内ではNYFANG指数のパフォーマンスを、ナスダック総合、SPX、それに日経平均と比較しています。日経平均はFANG+やナスダックには負けていますが、SPXには勝っています。

参考:NYFANG構成10銘柄
アマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)、アルファベット(GOOG)、アリババ(BABA)、バイドゥ(BIDU)、フェイスブック(FB)、ネットフリックス(NFLX)、エヌヴィデア(NVDA)、テスラ(TSLA)、ツイッター(TWTR)

ドルインデックスの歴史的サポート割れ

もうひとつコロナショック以降顕著なのは、為替と株式の連動が崩れていることです。空前の全世界金融緩和の影響で、日経平均は為替の動向より国内の日銀による資産買い入れに敏感に反応しているのです(コロナショックが誘引した一時的なアンチグローバリゼーションの流れに呼応する現象とも解釈できます)。

とはいえ、この非連動は長くは続かないでしょう。結局はドル基軸の世界経済なのですからクリティカルな局面ではドルの振る舞いに逆らえるアセットは存在しません。

ドルインデックス日足

※チャートクリックで別ウィンドウに拡大表示。

アメリカ株式のクラッシュ、それに引きずられた日経平均の急落が発生するとすれば、ドルインデックスの崩壊(歴史的サポート94割れ)が引き金となるはずなのです。

というのも、ドルインデックスはいま歴史的なサポート(94付近)を割るかもしれない危機に瀕しています。このサポート割れは遅かれ早かれ起こるのは確実だと思いますが、問題はタイミング。いますぐなのか、もう少し後なのか?

そのため、以下の各チャートではドルインデックスの決壊(サポート割れ)がすぐ起きた場合をシナリオAとして、そうでない場合をシナリオBとして記入しています。ご参照ください。

SPX 現物日足

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SPX 現物週足

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日経平均 現物日足

最近の日経平均の強さを加味して、二番底は比較的浅い19000円台中盤と考えています。

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