[米中株式] 明暗くっきり:焦点はいつアメリカが調整を終えるか
米中指標を分析してみました。結論はアメリカは単なる周期的な調整過程にあり、ブル相場は安泰ということ。上海は逆に深刻。
コメント(2020.02.03)
焦点はアメリカが外部環境のプレッシャーをいつ跳ね除け、再上昇を開始するか。その一点だと思います。
とはいえ、すぐには買えません。VIXはアメリカの調整が長引くことを示唆しています。向こう数ヶ月はショート主体で適宜ロングを織り交ぜるトレードになるでしょう。
対する中国。春節明けの上海株式市場は大幅ギャップダウン。それいいとして、嫌なのは18兆円ものカンフル剤を注入するにもかかわらず、終日横ばいでしか推移できなかった弱さ。潜在顕在を問わない売り圧力の強大さを暗示しています。
日経はアメリカに追随するより、上海の動きに一喜一憂し、結果的に足を引っ張られる可能性を否定できません。
日経に関しては過度な弱気は持っていませんが、強気にもなれません。歴史的水準の23000より上がふたたび厚い壁になってしまわないことを願うばかりです。
上海A株 日足
休み前すでに調整入りしていた上海市場は50DMA、200DMAをテスト中でしたが、春節明けに大幅ギャップダウン。一気に主要MAとの乖離を広げました。BBも-α3を大きく逸脱。異常事態時の動きです。ただ目先は行き過ぎの反転期待でしょうか?
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上海A株 週足
去年の底値から回復しつつありましたが、今回のギャップアップで安値更新が懸念される展開になりました。中国中銀による18兆円規模の資金供給や、中共の圧力(株式売却規制)があっても8%近い下落というのは、買い方にとってはいい報せではないでしょう。
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S&P500 現物週足
中国の動きに対してアメリカは順調そのもの。今回の調整もトレンディング・ムーヴ中の中休みといったところ。ツイッターでもつぶやきましたが、アメリカ市場は他律的な原因で崩壊することはありません。投資家が見ているのは武漢ウイルス騒動や中国経済ではなく、FRBの動向と大統領選の情勢です。
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VIX(恐怖指数)日足
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