[週末分析] 「レンジの入れ子」に囚われた日経市場
変な言い方で恐縮ですが、日経は今年ずっと「レンジの入れ子」に囚われています。レンジの入れ子とは、日足ベースのレンジの中に、最近では60分足ベースのレンジができて、結局、ヨコヨコではっきりしない動きをしているという意味です。それなりの値幅はあるものの、トレンドらしいトレンドは発生していません。
論より証拠ということで、チャートを2つお目にかけます。
日経平均先物 60分足
60分足ベースで波動を見ると、相場は5波の上昇で(5)22090をつけた後、(4)21625と(5)22090の間を往来しています(レンジ相場)。
焦点は(4)と(5)のどちらをブレークするか。
- (5)をブレークすれば上昇サイクル継続。
- (4)を下回れば、下降サイクル入り。
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日経平均先物 日足
日足ベースで波動を見ると、昨年10月の戻り最高値24480以降、年末までに5波の下降サイクルが演じられました。相場は今年に入ってずっと昨年12月初旬の(4)22710と(5)18840の間を往来しています(トレンドレス)。
焦点はどちらをブレークするか(紫の点線)。
- (4)の22710をブレークすれば上昇サイクル開始。
- 逆に(5)を下回れば、22485を戻り高値とする下降サイクルの継続ということになります。
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まとめ
要するにこういうことです。
去年12月に形成された18840-22710の大きなレンジの中に、最近では21625-22090の小さいレンジが入れ子になって、日経の動きを規制している。二重の意味でのレンジ相場なんですね。
さらに、4時間足の要素(=21500-600の「崖上の平原」をフロアにできるか否か)が相場をさらに窮屈で複雑なものにしています。
日経平均先物 4時間足
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週明けからは波乱(高ボラ相場)が予想されますが、いまの時点では上にも下にも予断を持たず臨みたいと思います。
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