[長期分析] ビッグ・ピクチャー:時間的な「木を見て森を見ず」に陥らないために
最近の大きな調整で、パーマベア(万年弱気派、売り厨)が他のトレーダー衆を巻き込んで弱気のセンチメントづくりに貢献しています。しかもボラタリティが上がり始めると価格の乱高下が始まり、トレーダーの心は千路に乱れます。
こうした場合、トレーダーはとかく「木を見て森を見ず」に陥り、「大局」を忘れがちです。
相場は価格だけが決めるのではありません。むしろ時間軸(日柄)で、いま現在の相場の位置を確認する作業が大事です。今回は月足チャートで現状はどうなっているのか見てみました。
S&P500現物 月足
相場はコンソリデーション(ウダウダ)とトレンディング・ムーブ(イケイケドンドン)の繰り返し(一般的な言い方はレンジvsラリーかな?)。
現状は昨年1月から続く長いコンソリデーションの終盤と思われます。昨年末のように振れ幅の大きな調整も、長い目で引いて見ればコンソリデーション中の「儀式」のようなものに見えるから不思議です。いわゆる利確イベントで、ただ値幅が大きかっただけなのです。
こうやってウダウダする期間は通常1年~1年半くらいなので、そろそろ上に動き出すタイミングです。ただし、先に26WMA(2741付近)もしくは50WMA(2774付近)をテストする再下落がありそうです。
コンソリデーションの特徴
- 前半は高値再テストなどでレンジ相場。
- 後半大きな調整が起こる(200WMAテスト)。
- 復調後、26WMAもしくは50WMAをテストしてからトレンディング・ムーブへ移行。
現状は1.と2.を経過して、3.の前というところでしょうか。
※チャートをクリックすると新しいタブに拡大表示されます。
日経平均現物 月足
アメリカ同様、コンソリデーション期間中。「谷深ければ山高し」で、次の上昇トレンドでは余裕で24000円をクリアしてくると見ています。
ターゲットはバブル崩壊以降の重要な戻り高値27270円超え。
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