[日米相場] 不安定要因の重合で急落も、長期的には買い場の提供か
コメント(2018.3.25)
VIX変調が狼煙となり、相場は急落に見舞われた。示し合わせたように不確定要因が押し寄せ、買い資金の流出を招いている。目に見えるファクターで影響の大きい順に挙げると、
- FRB新議長はマーケット音痴の能無しか?それとも対応力の高い有能なのか?
- 仁義なき関税戦争はいつ、どこの辺りが落としどころなのか?
- 米朝首脳会談は平穏に決着するのか?
- 安倍政権は大丈夫か?(=財務省は増税延期に同意するのか?)
リベラル脳のピンボケ解説に騙されではいけない
しかし市場が「最もハイレベルにおいて」(=一次情報へのアクセスが可能な高官レベルで)何を織り込みに行っているかといえば、ずばり「戦争リスク」だろう。
鉄鋼業の保護とネオコン大統領補佐官(国家安全保障担当)の任命。
このミックスは明らかにミリタリズム到来のシグナル。リベラル脳に冒された「保護主義なんちゃら」の戯言解説を聞いているとピントがぼけてしまう。
とはいえ、現状アメリカは二正面作戦は取れないだろうから、事が起きるとしたら中東ではなく東アジアの公算大。半島に残る冷戦時代の遺物を完全撤去しないと東アジアに新秩序は生まれない。アメリカに鉄の意思があるなら安倍改憲が急がれるはず。有事の日経は買いだ。
アメリカ市場
VIX恐怖指数日足
VIXの習性としてBBのα3を超える部分は上ヒゲになりやすい。今回は一度もα3からはみ出す上ヒゲが出現していないので、もう一度ショッキングな下げもしくは寄り底が出現するかもしれない。
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米S&P500日足
120DMAを割り、200DMAほか長期トレンドラインの重なる価格帯まで一気に調整進む。これは長期的なサポートゾーンといえ、ここからは急反発するか、下げ渋ってヨコヨコに持ち込む展開が予想される。
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米S&P500週足
50WMAがサポート。そこを割ればオレンジの長期上昇TLまで覚悟。ただし、これまでのパターン通りなら、W型調整から反発する可能性高く、50WMA付近で底をつけるのではないか。
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米銀行株指数日足
パウウェルショック継続。ヘッジファンドが中期の目安にする120DMAを割りこむ。200DMAテストが視野に入る。
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ナスダック100指数日足
こちらは120DMAテスト中。ここを守れるかどうか。
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日本市場
日経先物日足
金曜引けにかけての売り浴びせで一気にフォーウィングウェッジ下限に到達。ここまでは想定内だが、5波調整の底がどこになるか微妙。詳細はチャート内に記載。
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日経先物週足
現物ベースではないが50WMAを割ったのはいただけない。大きな節目としては2016年2月底から今年1月の高値のフィボナッチリトレースメント半値水準の19485を意識せざるをえない展開。
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※略語と簡単なテクニカルインジケータの見方については以下のページで解説しています。
略語と簡単なテクニカル講座(2018.2.9「マクラレン・オシレーター」を追加しました)
テクニカル講座02(2018.2.1加筆しました)
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